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北朝鮮の金正恩第1書記が指示を出し、工事が再開された「白頭山観光鉄道」。5月に開催予定の「朝鮮労働党第7回大会」前の完成を目標にしているが、「速度戦」という無理な工期短縮によって、労災事故が多発している

それどころか、予定通りなら試運転が行われている時期にもかかわらず、深刻な資材不足により、工事がストップしているという。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

両江道(リャンガンド)の恵山と「革命の聖地」である白頭山を結ぶ、この鉄道は、革命史跡の訪問などに利用されてきた。しかし、1994年に起きた大洪水で路盤が流出し、長年休止状態にあった。

2007年から復旧工事が始まったが、わずか4ヶ月で中断。工事が再開したのは、昨年の5月25日からだ。

現場には多くの近隣住民が動員されている。その中の一人である両江道(リャンガンド)の情報筋は次のように述べた。

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「鉄道の路盤工事は終わったが、肝心のレールが供給されず、工事が進められない状態だ。レールがなぜ供給されないのか、いつ供給が始まるのか、工事がいつ再開されるのかなどの情報は、鉄道建設指揮部の幹部ですら把握できずにいる。大会前の完成は、もはや不可能ではないか」

工事が進まない現状に、現場では苛立ちと不安が高まり、「工事の遅れで、党大会の開催も延期されるかもしれない」という根拠のないデマまで飛び交っているという。

一方、レールが供給されない理由として、「国連の経済制裁のせいではないか」という噂も流れている。北朝鮮は、レールを自国で生産できないため、中国とロシアから取り寄せていたが、経済制裁の影響で輸入できなくなっているというのだ。

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「党大会前に完成させるよう指示を下したのは金正恩元帥だ。しかし、核実験、長距離弾道ミサイルの発射実験に伴う国際社会の経済制裁で、予定通りに完成できなくなれば、最高指導者としての威信に傷がつくことになるだろう」(両江道の情報筋)