北朝鮮の李洙墉(リ・スヨン)外相は22日、ニューヨークの国連本部で開かれた温暖化対策を巡るパリ協定の署名式で演説し、「朝鮮半島では米国による核戦争に向けた訓練が続き、平和と安定が損なわれており、環境問題に取り組むのは極めて困難だ」と述べ、米国を非難した。

その一方、「われわれはそれでも温室効果ガスの削減に取り組む」と述べ、国際社会との協調姿勢をアピール。潘基文(パン・ギムン)事務総長とは握手も交わし、ごく短く会話した。

北朝鮮の朝鮮中央通信は、演説の内容を次のように伝えている。

 【平壌4月23日発朝鮮中央通信】朝鮮の李洙墉外相が21日、国連本部で開かれた持続開発目標の達成に関する高位級討論会で演説した。

李外相は、持続開発議案は全世界的範囲で社会的不平等と貧窮をなくし、人間の尊厳と創造的能力を思う存分発揚し、わが世代だけでなく次代の裕福な生活を保証する世界を建設することを公約した人類共同の行動綱領であるとし、次のように述べた。

朝鮮民主主義人民共和国は、持続開発議案に提示された各目標が社会主義強盛国家建設のための政策に合致すると見なしてすでに支持を表明した。

わが共和国は、人民大衆中心の社会主義国家として全的に人民のために奉仕しており、人民により裕福かつ文化的な生活を保障するために積極的に努力している。

わが国で持続的な開発は、外部勢力によって最悪の状況の下で行われている。

わが共和国政府は、米国の核脅威を除去するために対話を通じた努力もしてみたし、国際法に基づいた努力もしてみたが、そのすべてが水泡に帰した。

米国こそ、われわれを核保有へ進ませた張本人であり、米国の核脅威・恐喝はわれわれを核戦力の強化へ促した原動力となった。

わが共和国の水爆実験は、米国の侵略的な対朝鮮敵視政策と増大する核脅威から国の自主権と民族の生存権を守り抜くための自衛的な核抑止力確保措置である。

われわれの衛星の打ち上げは、国際的に公認されている主権国家の合法的な権利行使である。

米国の核脅威に対応したわれわれの核保有が問題となるなら、この世で一番先に核を保有し、唯一に核を使用した米国から問題視すべきであり、衛星の打ち上げを問題視しようとするなら米国をはじめ宇宙に衛星を打ち上げたすべての国々を問題視すべきであろう。

わが人民は勝利を確信しており、いつかは米国がわれわれの持続的な開発を阻んだことに対する補償をどっさり払わせるであろう。

米国の制裁圧殺策動の危険性は、それがこんにちはわが共和国を対象に強行されているなら、明日は米国の強権に立ち向かうすべての国々がそのいけにえになるというところにある。

わが共和国に反対して核戦争と制裁を強要し、世界の平和と安全を脅かす米国に盗用されている国連安保理は遅滞なく改革されるべきであり、これ以上米国の翻弄物になってはいけない。

李外相は、米国が共和国に反対するあらゆる形態の核脅威と制裁策動を直ちに中止し、時代錯誤の対朝鮮敵視政策を終息させることを強く求めると述べた。

また、朝鮮民主主義人民共和国が朝鮮半島に生じた厳しい環境の中でも、持続開発目標の達成を目指す世界的な努力に積極的に合流していくということを確言すると強調した。―――

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