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北朝鮮の朝鮮海外同胞援護委員会のスポークスマンは18日、日本の熊本県を中心に発生した熊本地震に関連して、日本の一部のネットユーザーが、民族差別を煽動するデマをインターネットに流したことを非難する談話を発表した。19日、朝鮮中央通信が配信した。

談話では、名指しは避けたものの「右翼反動層が運営するインターネットが『熊本の朝鮮人が井戸に毒薬をまいた』という奇怪な記事を載せた」「『熊本では朝鮮人の暴動に注意しろ』など反朝鮮人感情をあおり立てる流言飛語が乱れ飛んでいる」などと、デマの実態に触れた。

その上で、「日本のサムライが朝鮮人大虐殺を強行した1923年9月の関東大震災の時をそのまま連想させている」と過去の史実を想起させつつ「地震被害者の慟哭の声が響き、余震の恐怖が恐ろしく漂っている時に極悪な反共和国・反朝鮮人感情をあおり立てる卑劣かつ排他的な乱暴は絶対に許されない」とデマを流布する日本の一部ネットユーザーを激しく非難した。

さらに「日本の反動層が関東大震災の時のように今回の大地震の被害と悪夢を対朝鮮敵視の雰囲気を鼓吹させることで覆い隠し、ひいてはそれをわが民族に対する敵対感をあおり立てる機会に悪用している」とも非難した。

談話では最後に「日本当局は卑劣な朝鮮人排他騒動の重大さを直視し、当該の防止対策と法的措置を早急に講じるべきであり、あわせてあらゆる形態の反共和国・反総聯(朝鮮総聯)策動を直ちに中止すべきである」とし、日本政府にも責任の一端があると批判した。