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フランスのパリに本部を置く国際NGO「国境なき記者団」は20日、2016年の「報道の自由度ランキング」を発表した。北朝鮮は180カ国中179位と、15年連続で最下位レベルを記録した。

同団体は、北朝鮮を「情報の暗黒地帯」として、2012年に金正恩第1書記が政権の座についてから、住民を「無知の状態から抜け出せないようにしている」と指摘し「当局は海外のラジオを聞いていた人を政治犯収容所に送り込んでいる」と批判。

また、「当局は外国メディアの記者に取材ビザをほとんど発給せず、取材を許可した場合にも徹底した監視下に置き、住民との接触を防いでいる」とも批判している。

一方、韓国と日本もランキングが史上最悪を記録している。

韓国は、4年連続下がり続け、昨年より10ランクダウンの70位となった。国内外の記者を起訴するなど、朴槿恵政権のメディア統制が大幅ダウンをもたらした。

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日本は、2010年の11位から下落を続け、今年は11ランクダウンの72位、5段階評価では3番目の「問題あり」となった。特定秘密保護法に加えて、安倍総理に関する報道に対するメディアの自主規制などが、ランキングを下げる要因となった。

ちなみに、最下位にランクインしたのはアフリカの独裁国家、エリトリアだ。当局は、国営メディア以外を許可せず、外国メディアの入国も認めていない。また、国民を厳しい監視下に置き、12年以上の兵役を課し、無償で様々な工事現場に動員するなど、北朝鮮と同レベルの人権弾圧国家だ。