北朝鮮の行動に決定的な変化が見られない中、誘引策を提供するのは金正日の外交(粗悪だが、効果的)に再び勝利を与えることになると、ワシントンポスト(以下、WP)が2日(現地時間)に主張した。
アメリカの有力日刊紙であるWPは、『関心を引くための手馴れた施策』という社説で、ボズワース特別代表が間もなく韓国などアジア諸国を訪問するが、その際にはこうした点を留意すべきだと警告した。
同新聞は、「北朝鮮はまた、日本や中国など6カ国協議の関連国を除いたアメリカとの直接対話を望んでいる。これは6カ国のパートナーシップを破壊することだ。また、核とミサイルプログラムを凍結するという約束の対価として、アメリカに政治、経済的にさらに譲歩するよう要求するだろう」と伝えた。
また、「北朝鮮はこれまでのアメリカ政権にも、このような『欺瞞に満ちたモノ(核放棄の約束を受けた譲歩)』を売ったことがある。金正日は2回も約束を破り、崖っぷち戦術に戻った」と主張した。
新聞はさらにオバマ政権について、「オバマ政権はこれまでの悪循環にブレーキをかけると公言してきた。実際に北朝鮮の金融資産を凍結し、武器の取引を取り締まるという内容の国連決議も成功させた。オバマ政権には過去の政権ような過ちを繰り返さないでほしい」と指摘した。