北朝鮮民主化委員会の黄長ヨプ(ヨプは火へんに華)委員長が、北朝鮮の相次ぐ対南平和攻勢に対して、「首領絶対主義が撤廃されない限り、戦術が変わったのであれば変わっただろうが、北朝鮮の戦略は変わらない」と述べ、冷静な対応を求めた。
黄氏は2日に自由北朝鮮放送の「黄長ヨプ講座」に出演し、「最小限、軍縮の問題や市場経済の自律化、活性化などが出れば分からないが、今は何も変わったことはないと思わなければならない」と語った。
さらに、「環境が少し変わったといって喜ぶこともないし、残念がることもない」と言い、「北朝鮮が取る行動にあまり敏感に応じないようにしよう」と訴えた。
これは最近北朝鮮が、開城工団の勤労者や800ヨナン号の船員などを韓国に帰国させ、南北間の通行や軍の通信を正常化するなど、対南宥和措置を取っているため、韓国の政界や言論会社の一部で、北朝鮮の変化した対南戦略に従って、李明博政府も対北政策を修正しなければならないという声が高まっていることに対する批判と思われる。
黄氏は「北朝鮮が中国式改革開放を通じて、首領制度を無くして、市場経済を取り入れることになった時だけ、変化を追求したと言うことができる」と述べ、「また核兵器を無くすこともやはり、北朝鮮の変化と連携している」と強調した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面一方で、「今はこの2つ全てに変化の兆しが見られない」と述べ、「にもかかわらず金剛山観光や開城工団の活性化の問題が、また提起されている」と懸念した。
アメリカの女性記者や開城工団の勤労者の釈放については、「金正日の人質劇に翻弄されて、金正日の身の代金だけをあげる結果になってしまった」と言い、「金正日は最初から望んでいたことを達成して、韓国とアメリカは金正日の拍子にあわせて踊りを踊ったということ以外、何の変化も無い」と批判した。
これ以外にも、チョン・セギュン民主党代浮などが北朝鮮弔問団に、訪朝の意思を明らかにしたことに対して、「金正日に会えばすべて解決するかのように行動しているが、正気でない表現」と言い、「金正日に会って改造する自信があるのであれば、誰が会っても歓迎するが、(今まで)そのような自信を持って金正日に会った人が1人でもいるのか」と鋭く指摘した。