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北朝鮮出身の医師が、タンザニアに設立したクリニックでインチキ医療を行っていた問題で、タンザニア保健省はクリニック2ヶ所に対して即時閉鎖命令を出した。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

タンザニア保健省のハミス・キグァンガラ次官は15日、最大都市ダル・エス・サラームのカリアコーとマゴメニにある北朝鮮クリニックを突如訪問し、抜き打ち検査を行った。検査には、地元のテレビ局と新聞社8社の記者も同行した。

タンザニアの「ガーディアン」紙によると、抜き打ち検査の結果、2ヶ所のクリニックは、政府発行の事業許可証を取得しておらず、勤務する北朝鮮出身の医師は就業許可証を取得していなかったことが判明した。

タンザニア当局の抜き打ち検査に北朝鮮クリニックの関係者は、激しく動揺し、「タンザニア革命党(※与党)と共同で運営している」と主張しながら強く反発した。

キグァンガラ次官は、北朝鮮の反発に対して「革命党には確認した結果、そのような事実はないとの回答を得た。仮にそうだったとしても、違法行為が明らかになった以上、即時閉鎖措置を行う」と、毅然と対処。その場でクリニックの閉鎖命令を発したという。

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さらに次官は「クリニックは違法な医薬品を患者に処方し、タンザニアの公衆衛生を脅かしている」と非難した。

同国保健省の関係者は、謎の医療機器や、名前や成分が表示されていない医薬品を使用していることも閉鎖の理由だと述べた上で、残りの11の北朝鮮クリニックに対しても、徹底した調査を行う方針を示した。

ガーディアン紙は、抜き打ち検査を見守っていたタンザニア・メディアの記者たちが、北朝鮮出身の医師たちが、スワヒリ語も英語も理解できないことに、非常に驚いていたと報じた。

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タンザニアでは、「ハーバリスト(伝承医)」や「呪術師」が、治療と称して非科学的な行為を繰り返している。同国の保険当局は、被害が続出していることを重く見て、大々的な取り締まりを行っていた。

北朝鮮当局のクリニックは、これらハーバリストと結託してインチキ医療を行ったことから、タンザニア当局に目をつけられていたようだ。現地の情報筋も、「今回の抜き打ち検査は、北朝鮮クリニックだけを対象に行われた」と語っている。

なお、北朝鮮インチキクリニックの摘発と、国際社会の対北朝鮮制裁との関連性については、不明だ。