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韓国政治の構造についてきわめて大ざっぱに言うと、朴槿恵政権の与党は右派=対北強硬派であり、今回の選挙で勝った野党の主要部分は左派=対北融和派である。もちろん、対北政策で多様な意見があるのは良いことだ。しかし問題は、韓国国内では人権を旗印として掲げてきた韓国の左派が、金正恩体制との対話を優先するあまり、北朝鮮の人権問題の深刻さを矮小化しがちだということだ。

これまで筆者が繰り返し指摘してきたように、金正恩氏の「核の暴走」の裏には国際社会からの人権問題の追及がある。

(参考記事:北朝鮮「核の暴走」の裏に拷問・強姦・公開処刑

そしてそれは、北朝鮮における人権侵害からわれわれが目をそらしたところで、止まる性格のものではない。