前々回の本欄で、中国の北朝鮮レストランで起こったウェイトレスら従業員13人の集団脱北事件が、金正恩体制の脆さの表れであることを指摘した。
(参考記事:北朝鮮レストラン「美貌のウェイトレス」が暴く金正恩体制の脆さ(1))北朝鮮レストランのウェイトレスが脱北するのは、今にはじまったことではない。そうしたリスクがあるにもかかわらず、北朝鮮当局が海外でレストランを展開してきた最大の理由は「外貨稼ぎ」だ。合法的なビジネスとして展開できる北朝鮮レストランは、外貨稼ぎの花形でもあった。
それだけに、誰でも簡単にウェイトレスとして海外に派遣されるわけではない。