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今月10日、保衛部は人民班(町内会)、工場、企業所、学校など、ありとあらゆる組織に「歌の歌詞や詩を紙に書いて提出せよ」という指示を下した。しかし、住民たちは、この指示が「落書を書いた犯人を見つけるための筆跡調査」であることに気づく。

保衛部は、筆跡調査間でしながら捜査を進める一方で、落書き事件の詳細についてはまったく明らかにしていない。

かつて、こうした落書きが発見されれば、大々的な政治講演会が開催され、「党大会を妨害するための反党、反革命分子の策動が露骨なものとなっている、革命的警覚性(警戒心)をさらに高めよう」と統制を強める機会となっていた。しかし、保衛部はむしろ、落書きの噂が広まることにナーバスになっている。