北朝鮮の朝鮮赤十字会中央委員会は12日、北朝鮮が海外で運営するレストランの従業員13人が集団脱北したことについて、韓国に対し「集団的に誘拐拉致したことについて謝罪し、彼ら全員をすぐに返さなければならない」と要求する報道官(スポークスマン)の談話を出した。朝鮮中央通信が伝えた。13人の脱北が明らかになってから、北朝鮮当局が反応を示すのは初めて。

談話は「今回の事件は、南朝鮮傀儡(かいらい)どもが海外にいるわが国の人員を誘拐、拉致するために、世界各地で敢行している執拗で極悪非道な反共和国謀略策動の集中的な発露であり、傀儡情報院のヤクザどもが捏造した前代未聞の集団的な誘引拉致行為である」と非難。

さらに、「われわれは、傀儡情報院のヤクザどもが、いかにしてわが国の人員を懐柔欺瞞し、いかにして該当国家の黙認の下に、彼らを東南アジアの某国経由で南朝鮮まで連れ去ったかを具体的に把握している」としながら「傀儡一味は、わが国の人員を返さない場合、それによりもたらされる重大な結果について重い責任を負うであろう」と警告した。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。(編集部訳)

南朝鮮当局は、わが国の人員を集団的に誘拐拉致したことについて謝罪し、彼ら全員をすぐに返さなければならない

ー朝鮮赤十字会中央委員会の報道官談話ー

【平壌4月12日発朝鮮中央通信】朝鮮赤十字会中央委員会のスポークスマンは、南朝鮮の傀儡一味が海外で白昼に共和国の人々を集団的に誘引、拉致したことに関連して12日、談話を発表した。

7日、南朝鮮当局は中国の浙江省寧波で食堂を運営していたわが従業員らが「集団脱北」したとして「彼らの意思を尊重して人道的な次元で彼らを受け入れるようになった」とけん伝している。

一方、今回の「集団脱北」事件が「国連対北制裁決議」の履行による「実質的な効果」であり、わが体制に対するわが人民の「懐疑と南朝鮮社会に対する憧憬の反映」であるかのように世論を流している。

結論から言えば、今回の事件は、南朝鮮傀儡どもが海外にいるわが国の人員を誘拐、拉致するために、世界各地で敢行している執拗で極悪非道な反共和国謀略策動の集中的な発露であり、傀儡情報院のヤクザどもが捏造した前代未聞の集団的な誘引拉致行為である。

傀儡一味が、以前から海外にあるわが国のレストランを標的として執拗な追跡戦を繰り広げ、従業員を南朝鮮に連れ去るためにいかに卑劣で狡猾に策動を行ってきたかという十分な資料と証拠が、わが国の機関に掌握された状態である。

その代表的な実例が、傀儡情報院が在カナダ牧師リム・ヒョンスを「親北朝鮮牧師」に偽装させ、わが国のうら若き女性と住民を「脱北者」に仕立て、南朝鮮と米国、カナダへと連れ去った天人共に怒る蛮行である。

純粋なわが国の学生たちを第3国経由で、南朝鮮に誘拐しようと傀儡情報院のヤクザどもが試み、それがバレて恥をかいた事件も近年にあったことである。

今、わが国の被害者家族と人民は、傀儡一味の野蛮な拉致行為に激怒を禁じ得ず、愛する肉親を遅滞なく戻すことを強く要求している。

朝鮮赤十字会中央委員会は、傀儡一味が海外でわが国の人員を集団的に誘引、拉致するという恐るべき蛮行を敢行したことと関連して、次のような立場を明らかにする。

1.傀儡一味の集団拉致行為を、わが共和国の尊厳と制度、わが国の人員の生命と安全に対する、最も極悪な特大型犯罪事件として、厳重に断罪する。

今、わが国の人員を誘引、拉致して反共和国対決に悪用する行為は度を越えて、今回のように10数人を集団で懐柔、欺瞞し、「脱北」させる露骨な段階に入っている。

傀儡一味が捏造した今回の「集団脱北」事件は、共和国に対する重大な挑発であり、わが人民に対する耐え難い冒涜であり、絶対に許すことはできない。

2.かいらい一味は極悪な集団拉致犯罪に対して謝罪し、共和国の人々を全員即刻送還すべきである。 わが国の人員の誘拐拉致行為は、決して許されない反人倫犯罪である。

傀儡一味は様々な懐柔と欺瞞、権謀術数で、わが国の人員を南朝鮮に連れ去った犯罪者と、その裏で糸を引いいている者どもを全部探し出し、わが国の神聖なる法廷に引き渡さねばならない。

われわれは、傀儡情報院のヤクザどもが、いかにしてわが国の人員を懐柔欺瞞し、いかにして該当国家の黙認の下に、彼らを東南アジアの某国経由で南朝鮮まで連れ去ったかを具体的に把握している。

「身辺保護」などと言って、わが国の人員を外部と徹底的に遮断した後、小部屋でわが国の女性を懐柔、強迫するのではなく、わが国の要求に無条件で応じるべきであり、罪なきわが国の住民を一刻も早く返さなければならない。

3.傀儡一味は、わが国の人員を返さない場合、それによりもたらされる重大な結果について重い責任を負うであろう。

今、朝鮮半島は傀儡一味の極悪非道な反共和国対決策動により、いつ戦争が起きるかわからない一触即発の緊張状態に置かれている。

このような時期に発生した、わが国の人員に対する公然たる拉致行為は、ただでさえ厳しい朝鮮半島情勢をさらに厳重な状況に追い込む重大事件であり、傀儡一味を無慈悲に一掃しようとしているわが国の千万軍民の殲滅的怒りをさらに恐ろしく噴出させている。

南朝鮮当局は、天人共に怒る誘拐拉致罪に対して謝罪し、わが国の人員を返さなければ、想像を絶する重大な結果と特段の懲罰措置が行われることを心に留めるべきだろう。

チュチェ105(2016)年4月12日 平壌

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