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米の収獲を控えて、北朝鮮政府が米の販売の取り締まりや各種の検閲を実施し、米の値段が一時上昇し、北朝鮮の住民の不満が高まっていると伝わった。

最近内部消息筋はデイリーNKとの通話で、「米の価格やとうもろこしの価格が急に上がったが、国家が市場を統制したり中央レベルで地域の検閲を実施すると、価格の変動が大きくなる」と述べ、「配給が供給されていないので商売をして暮らしているのに、政府が絶えず取り締まるので値段が上がるばかりで、背筋がやつれるのは人民だけ」と話した。

特に、「農村から都市に来る米やとうもろこしなどを、市の外れで保安員や監視隊が取り締まることが多いが、こうした取り締まりのため一度に200−300ウォン上がることもあり、はなはだしくは500ウォンまで値段が上昇し、商売する住民の間で不満が高まっている」と付け足した。

これは政府が取り締まるため、米やとうもろこしの流通が制限されるようになり、価格の上昇をあおっているということだ。商売する住民たちだけではなく、北朝鮮の住民のほとんどが市場でその日の食材を購入して生活しているため、米の価格が高騰したら、食事の量を減らさなければならず、苦痛を甘受しなければならない。

これと関連し、8月に張成沢が主導した非社会主義グループの取り締まりによって、当時小麦粉の値段が米の値段よりも高い価格で取り引きされたことがあった。現在は、米の値段とほとんど同じ価格で取り引きされていると消息筋は伝えた。

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現在北朝鮮で買える小麦粉は全て中国産で、品質によって市場で2100−2300ウォンで取り引きされている。米は地域ごとに多少差があるが、2000ウォン前後で取り引きされている。

小麦粉は、小麦粉を輸入する貿易会社を通じて個人が購入して市場で売っている。だが、以前はこのような小麦粉の取り引きを統制していなかった政府が、去年8月頃に沙里院市を検閲して、貿易会社や個人の取り引きを禁止させたと伝わった。

これについて消息筋は、「非社会主義グループの検閲が終わった現在も、個人と貿易会社の間の取り引きを統制しているが、取り締まりにあえば小麦粉など商品を全て回収される」と明らかにした。さらに、「もちろんお金がある人たちは密売して、これまでどおり取り引きしているが、現在市場で流通している小麦粉の量が去年と比べて減少して、米の価格よりも多少高い値段で取り引きされている」と付け足した。

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一方、米の価格と関連して消息筋は、「最近米は、外国から入って来るものが減り、とうもろこしに害虫がたくさん発生して収穫高が減り、価格が上昇すると予想されている」と言い、「幸い、米の価格が上がると予想してあらかじめ米を買っておいた人たちが米を市場に出したので、米の供給が安定するようになり、適正価格を維持している」と伝えた。

現在市場では、新米や韓国米、朝鮮米の値段が高い方で(韓国米が一番高い)、中国の米は比較的安い。中国米よりも韓国米の方がおいしいと言われていて少し高い。韓国米はいつも売られているわけではなくて, 時折数人の人が売っていることがあるという。