「ヒラ職員が100ドル、課長クラスが1000ドル。そして、市や郡の保衛部局長になると1万ドルだ。保衛部員は、一般庶民よりは優遇されているが、簡単に払える額ではない」(慈江道の情報筋)
ノルマを与えられた幹部たちは、ありとあらゆる言い訳をして時間稼ぎをしていたが、上部は矢継ぎ早の催促に加え、「能力なき者は保衛部を去れ」と脅しているという。
しかし、多ければ1万ドル、つまり日本円にして108万円という多額の外貨を集めることができるのだろうか。このあたりの事情について夫が保衛部に逮捕されたという咸鏡北道(ハムギョンブクト)の李福順さん(女性:仮名)は次のように語った。