国連安全保障理事会で北朝鮮制裁決議が採択されてから1ヶ月が経過したことに際し、韓国政府は5日、「国際社会の安保理決議の履行や独自制裁措置によって『国際社会対北朝鮮』の構図がより鮮明になるなど、制裁の効果が見えてきた」という見解を示した。韓国外交部の趙俊赫(チョ・ジュンヒョク)報道官が、定例会見で述べた。
趙報道官は安保理決議が採択されて以後、各国が制裁対象となった北朝鮮船舶や、第三国の船籍となっていても実質的には北朝鮮の海運会社などが運行する船舶に対する入港禁止をはじめ、北朝鮮の貨物に対する検査強化、不法行為に関わった北朝鮮関係者らの追放措置を講じるなど、さまざまな分野で目に見える成果が出ていると語った。
制裁の実効性を上げるには中国の協力が不可欠と指摘されていたことに関しては、先月31日の米中首脳会談で、習近平国家主席が制裁に協調する立場を示したことに触れながら、中国の姿勢が北朝鮮に対する実質的な措置につながっていると肯定的に評価した。