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「鴨緑江流域には密輸で糊口をしのぐ人々が多いため、当局も半ば黙認していた。しかし、中国公安当局は密輸を行っていると疑われる家を訪ねて尋問するなどの調査に乗り出した」

北朝鮮と取引のある業者によると、北朝鮮は制裁対象となっている物品は、密輸で確保してきた。そのほとんどが軍事目的に転用される可能性が高いという。今回の取り締まり強化は、制裁を徹底して実行するという中国政府の意思が反映されたものと思われる。

取り締まりが続くと、北朝鮮国内の食料品、日常雑貨の物価が急騰するおそれがある。特に北朝鮮で流通する中国産のコメとトウモロコシに関しては、中国政府は厳しい輸出規制を敷いていることを考えると、ほとんどが密輸されたものと思われる。

食料物価が上昇すると、食糧難に陥りかねない。90年代後半の大飢饉「苦難の行軍」のような状況となれば、脱北者が急増する可能性もある。