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北朝鮮で金正恩第1書記を非難する落書が相次いで発見され、司法機関が捜査を行っているという。しかし、犯人の手がかりすらつかめずにいると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

両江道(リャンガンド)の内部情報筋によると、事件が起きたのは今年の1月1日のことだ。

道内の三水(サムス)郡の三水駅で、金日成氏の肖像画の下に「金正恩ケーセッキ」(犬畜生の意)と毛筆で書かれた落書が発見されたという。

この噂はあっという間に全国に広がった。落書が発見された当日、駅前では新年の行事が行われ、動員された多くの住民が落書を目撃してしまった。また、大規模な集会の開催が、落書事件の話の拡散を後押ししてしまったようだ。

事件の3日後には、地元の堡城文化会館で、1000人以上の住民が動員され「新年の辞を貫徹する忠誠の決意集会」が開かれた。決意集会は、金正恩氏の「新年の辞」について学習し、その達成を誓う集会だったが、参加者は新年の辞には全く興味を寄せず、落書の話でもちきりとなり、結果的に集会が落書事件を拡散する場と化してしまった。

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さらに、落書きが発見された三水駅に平壌に向かう急行が停まることも、話の拡散に拍車をかけた。

別の情報筋によると、道内で大学に通う学生たちは、冬休みを迎え一斉に帰省し、家族や親戚に両江道で聞きつけた落書事件について語り、さらに噂は全国に広がった。この過程で、奇怪な噂まで加わり、金正恩氏の評判も下がってしまったという。

最高指導者への非難は重大犯罪であるため、司法機関は2万人を超える近隣住民の書体調査を行うなど慎重に捜査を進めているが、3ヶ月経っても犯人はおろか、その手がかりすらつかめずにいる。

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情報筋によると、最近に入って平壌、平城、咸興、清津、沙里院など全国各地で住民の書体調査が行われている。これは落書事件が全国的に相次いでいることを示す。