拉致問題によって悪化した日朝関係を打開しようとする日朝接触が、対北強硬策を固守している安倍政権に相当な圧力になっている。
山崎拓(前日本自民党副総裁)衆議院議員は、北の核問題の解決を目的とし、9日から北朝鮮を訪問する予定。
小泉純一郎前総理の側近と知られている山崎議員は5日、福岡市内のあるホテルで、”私が行き、対話と説得の努力をしたい”と明らかにした。
山崎議員は8日に北京で一泊した後、翌日平壌を訪問する予定。平壌では5日ほど滞在し、ソン・イルホ日朝国交正常化交渉担当大使など、北朝鮮の役人たちと会談する計画だ。
山崎前副総裁の訪朝計画に対して、安倍晋三総理のある側近は、”安倍総理とは無関係だ。山崎議員個人の行動”と言い、不快感を現わした。
政府関係者は、山崎前副総裁は去年の12月に、小泉前総理と会った席で、”3回目の北朝鮮訪問に行かなければならない”と勧め、”小泉前総理の訪朝の事前整地作業という分析も出ている”と語った。 小泉前総理は日朝国交正常化に相当な意欲を見せたが、拉致問題に対する日本国内の強硬世論のため、日朝国交正常化交渉を主導することができなかった。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面これに対して山崎議員の側近は、”圧力一辺倒の安倍外交に対する不信感が訪朝の背景”と明らかにした。
山崎議員は去る2004年4月にも、中国で北朝鮮の高位役人たちと会談した事がある。
一方、山崎議員は訪朝に先立って政府側と協議しておらず、’二元外交’を展開しているという批判が政府から出ていると新聞は指摘した。政府と与党は拉致問題において北朝鮮に誤ったメッセージを与えるかもしれないと反発している。