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国力では日本や韓国の方がはるかに上回っているのだから、軍拡競争で北朝鮮には勝ち目はない。せっかくなけなしカネをつぎ込んできた核・弾道ミサイルも、無用の産物になってしまうのではないか――。

と、このように考える向きもあるかもしれないが、実際にはそうならない可能性の方が高い。

北朝鮮が核開発を強行し続けられるのは、金正恩氏が明確に「核武装した独裁者」を目指しているからであり、その陰で国民に多大な犠牲を強いながらも、世論の反発を受けて退陣させられる心配がゼロだからだ。

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しかし、民主主義国家である日本や韓国で軍拡の主張、ましてや核武装論などが巻き起これば、強力な反対論が巻き起こり、政治が混乱に陥るのは必至だろう。

かつて中曽根康弘元首相は防衛庁長官在任時、日本の核武装の可能性について極秘裏に調べさせた。