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北朝鮮当局は、全国的に緑化事業を繰り広げ、住民にも宣伝している。しかし、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、山林面積はむしろ減少していることが明らかになったという。

国連食糧農業機関(FAO)の発表によると、2015年末現在の北朝鮮の山林面積は503万1000ヘクタールに達する。一方、この5年間で消えた面積は12万7000ヘクタールだ。

全国の森林面積は、1990年に820万1000ヘクタールだったが、2015年に503万1000ヘクタールまで減った。つまり、25年間で山林の38%、平壌市(11万2000ヘクタール)より大きい面積の森林が姿を消している計算になる。その結果、北朝鮮全体で山林の占める面積は41.8%で、FAOの3段階の分類で最も低い。

VOAは、山林面積が減少した主な原因は、食糧不足を凌ぐための個人耕作地、燃料用木材の伐採、土壌の侵食だと分析。

北朝鮮当局は「自然との戦争」を宣言し緑化事業を進めているが、いびつな政策のせいで、全く効果が現れていないことが明らかになった形だ。

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当局は、植林するために個人耕作地を没収したり、土葬を禁止するなど、かなり強引な方法で緑化事業を進めてきた。

しかし、土地を奪われた人々は、植えられた木を引っこ抜き、再び作物を植えて抵抗した。また、国は国で、様々な事業に使うとの名目で、森林を大々的に伐採している。これでは、森林は減る一方だ。