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北朝鮮の朝鮮中央通信は16日、労働新聞の社説「自強力第一主義を高く掲げて70日間キャンペーンで英雄的偉勲を立てよう」を通じて、「自強力第一主義」というスローガンを強調した。

労働新聞の社説は、「自強力第一主義」について、「主体的力量に頼って自力を非常に強め、自力で前途を切り開く革命精神である」と説明しながら、「自分のもの、自分の力が一番であるという信念を固くさせ、事大主義と民族虚無主義、輸入病のような不純な思想、不純なものを完全に根こそぎにする最も威力ある武器が自強力である」と主張した。

自強力第一主義とは、金日成主席が提唱したスローガン「自力更生」の踏襲、または焼き直しと見られる。

1950年代後半、金日成氏は、「自力更生」のスローガンを掲げて重工業路線を主張し、当時のソ連に依存した軽工業路線を主張する延安・ソ連派と対立した。1956年には「8月州宗派事件」を通じて反対派を粛清し、路線闘争に勝利。金日成独裁体制を完全に確立させた。

金正恩第一書記は、祖父・金日成氏のように、「自強力第一主義」というスローガンを提唱しながら、対外依存、とりわけ中国依存からの脱却と中国に依存する勢力を排除しながら、自身の独裁体制の強化を狙っているのかもしれない。

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しかし、金日成氏の自力更生路線は90年代には完全に破綻し、北朝鮮経済は、今もその後遺症に苦しめられている。