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慈江道(チャガンド)の情報筋によると、満浦(マンポ)市人民保安部(警察)の住民登録科が10日に渡って中央党の検閲(査察)を受けているという。査察を受けた理由は「出生届を出していない子どもが多い」「住民登録をいい加減に行っていた」というものだ。

北朝鮮では子どもが生まれると、二重の出生届が必要だ。まず、親は人民班(町内会)の班長を通じて、末端行政機関である洞事務所に届け出る。そうすると、子どもは人民委員会(市役所)に登録される。同時に親は、人民保安部の住民登録課に出生届を出して「出生証」を受け取る。

人民委員会への登録がなされると、太陽節(金日成氏の誕生日)や光明星節(金正日氏の誕生日)にはお菓子セットなどの様々な贈り物が受け取れる。一方、人民保安部住民登録課に出生届を出しても何の得にもならないので、出生届を出さない親も多いと情報筋は述べた。