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リッパート駐韓米国大使は在ソウル記者団との懇談会で、「北朝鮮の政権交代はわれわれの政策ではなく、制裁は目的ではなく(非核化に向けた)手段」であると語り、「外交と対話を通じて非核化を達成する」との米国の意思を明らかにした。懇談会は11日、ソウル市内の大使公邸で行われた。

リッパート氏は懇談会で、「北朝鮮との平和体制に関するわれわれ(米国)の立場は変わっていない」「北朝鮮の非核化が最優先」と述べ、外交交渉の前に朝鮮戦争の休戦協定を平和協定に転換すべきとする北朝鮮の主張を、改めて拒絶した。この問題を巡っては、中国の王毅外相も2月17日に、朝鮮半島の非核化と休戦協定を平和協定に変えることを同時に推進する交渉を提案している。

リッパート氏の発言は、あくまで非核化を優先する米韓の立場を強調したものと言える。

リッパート氏はまた、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議を通じ、「北朝鮮が非核化交渉のテーブルに戻る意思を見せるまで、外交的には北朝鮮の(核と経済の)並進政策を防ぎ、経済的には核とミサイルプログラムに対するコストを高め、軍事的には挑発を防ぐための抑止を強化するなど、われわれの戦略を引き続き進めていく」との方針を述べた。米国の独自制裁については「検討している」と述べるにとどめ、具体的な言及を避けた。

一方、同氏は対話の重要性も強調。制裁強化は「北朝鮮を対話のテーブルに着かせ、外交と対話を通じて非核化を達成するため」であるとし、「究極的にはこれが北東アジアの平和と繁栄を促進する最善の道」と強調した。