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そのデマとは、「中国軍が白頭山のそばに兵力を集結させている。中国軍が攻めてくるかもしれない。『戦闘動員態勢』も、米韓軍ではなく中国に備えたものだ」というもの。もちろん、ただのデマだが、3月に入って中国が北朝鮮産石炭の輸入を停止したり、中国長白県の税関が閉鎖されたことから、「中朝関係が緊迫している」という空気が蔓延していることが背景にある。

(参考記事:中国が石炭輸入を停止、北朝鮮国内に困惑広がる…制裁が本格化

かつてなかった事態が起こっていることから、「何かあるのではないか」という噂が飛び交い、なぜか「中国軍が攻めてくる」というデマになってしまったようだ。厄介なことに、こうしたデマが別の地域にも広がり、「国境地帯で中国軍の兵士が増えた。もうすぐ攻めてくるんじゃないか」という誇張されて伝わっている。

確かに、中国軍は、金正恩政権に入ってから国境地帯で大規模な軍事訓練を何度か行った。