さらに、カリフォルニア、ニュージャージーなど米国の一部の州では禁止されている「同性愛治療」(Conversion therapy)の様子を肯定的に描くなど、巧妙にホモフォビア(性的少数者への差別)を宣伝するプロパガンダ映画の様相を呈している。また、性的少数者のお祭りである、コリアクィアフェスティバル(ソウルクィアパレード)を隠し撮りするなど、その手法においても問題と言えよう。
自らをクリスチャンだと明かしたキム監督は、米州中央日報とのインタビューで「作品においては宗教的なアプローチを避けようと努力したが、キリスト教が同性愛に最も敵対的なので避けるわけには行かなかった」「彼らに助けの手を差し伸べているのは彼らが最も嫌うキリスト教であることは皮肉だ」などと語った。
一方で、韓国のキリスト教系の日刊紙「国民日報」とのインタビューでは、次のように制作意図を語った。