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現在、国連安保理で議論されている北朝鮮に対する制裁決議案について、もっとも重要な点が抜け落ちているとの指摘が飛び出した。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

中国吉林省に滞在中の北朝鮮貿易業者はRFAに対して、制裁決議案には「穴」があるとして、原油輸出禁止と海外への労働者派遣を禁止する条項が抜けていると指摘した。

原油輸出禁止条項がないということは、中国から北朝鮮に原油輸出が続けられるということだ。北朝鮮に輸出された原油は、ピヒョン化学工場に送られ、航空燃料を精製後、ガソリン、ディーゼル油、重油の順に精製される。

制裁案では「軍事目的で使われる可能性がある」との理由で航空燃料の輸出を禁止し、「民生に与える影響を最小化する」ために原油輸出を禁止しないことになったが、原油精製が北朝鮮国内で行われるため、あまり意味がないということだ。

情報筋は、中国が北朝鮮への原油輸出禁止に反対した理由として、パイプラインを塞いでしまうと中で原油が固まってしまい、除去するには大規模な工事が必要となることを挙げた。

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海外への労働者派遣について、情報筋は詳しく言及していないが、現在5万人の労働者が中国やロシアなどに派遣され、年間2億から3億ドルに達する外貨が北朝鮮当局にもたらされると推測されている。