国連人権理事会が2月29日、ジュネーブの国連欧州本部で開幕した。3月24日までの会期中、日本人拉致問題を含む北朝鮮による人権侵害への対応策が話し合われる。
北朝鮮の人権問題を担当する国連のダルスマン特別報告者は最新の報告書で、金正恩第1書記に対して「人道に対する罪」で調査する可能性があることを公式に通知するよう国連人権理事会に求めている。特別報告者は3月14日の会合で各国との協議に臨む。
会期末には、日本と欧州連合(EU)が作成した北朝鮮に関する決議が採択される見通し。
潘基文(パン・ギムン)国連事務総長は初日の会合で、北朝鮮の金正恩政権の反人道的な行為を阻止するため、国連とさまざまな政府が協力しなければならないと要請した。