黄炳瑞氏は以前から腰を患っていたが、総政治局長になってから様々な政治行事を主観することになり、立っている時間が増えて、こじらせてしまった。崔龍海氏は、若い頃から坐骨神経痛を患っていたが、2回の革命化でこじらせてしまった。きちんとした治療を受ければ問題ないが「大したことはない」と、マッサージを受けるだけだったため、悪化してしまったという。
北朝鮮では腰の病気はさほど珍しくない。幹部は運動もせず移動は車で行うので体力がないのに、政治行事では長時間立っていることを余儀なくされるためだ。また、一般庶民は重い物を肩に載せたり、かばんに入れて背負って歩くことが多いため、坐骨神経痛になりやすいというのだ。
指導者の傍らで警護に当たる責任副官、護衛軍官はずっと立っていなければならないため、腰を悪くして軍を辞める人が多かった。それを知った金正日氏は彼らに、アヘンの粉で作った痛み止めを1日1キロ配給した。これは飲み薬ではなく貼り薬で、寝る前に貼っておけば、翌朝には腰の痛みが解消するという。