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金正恩第一書記の恐怖政治が続くなか、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の首脳部が生き残るために、正恩氏の顔色を伺いながら盲従しているという分析が出た。

韓国国防省情報本部の関係者が作成した報告書「北朝鮮、金正恩政権の軍部統制研究」は、北朝鮮の軍人や党・政府幹部や貿易関係者、脱北者を対象としたインタビューを通じて、最近の北朝鮮軍の状況について次のように分析した。

●金正恩氏の恐怖政治によって北朝鮮軍は、正恩氏の指示を待つだけの集団になっている。

●金正恩氏が、張成沢(チャン・ソンテク)氏や玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)氏、李永吉(リ・ヨンギル)氏、李ヨンホ氏など、表に出ていた指導層を次々とを粛清・処刑する中、最高指導者への忠誠心ではなく、生き残るために盲従する空気が蔓延している。

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●金正恩氏が、軍部の影響力を縮小し、労働党を中心とした統治システムを確立させようとした結果、軍部内の上下の意思疎通体系まで麻痺している。

●金正恩時代から高位層を形成した総政治局長、総参謀長、人民武力部長、偵察総局長などのグループは、徹底的に顔色を見る中で、地位を維持するため、内側の忠誠心とは別の外的従順を表出して、生存を維持している。

●金正恩体制以後に、登場した野戦戦闘の専門家や核とミサイルのテクノクラートをはじめとする軍部の若手たちも、専門性を武器に積極的に金正恩氏の指示を進めることに誇りを見せながらも、先立って進まない姿勢を徹底的に貫いている。

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●金正恩氏は、軍部の掌握に成功したと見られるが、これは意思疎通と信頼が欠如したという問題に帰結される。

●軍幹部層の意思疎通が妨げられていることにより、健全な批判が不可能になっている。

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また、金正恩氏が軍部の掌握している問題とは別に、中間クラスや末端の兵士の食糧事情は劣悪で、軍部内の規律の確立、訓練の強化などの指示が適切に履行されていないことも問題だと報告書は指摘した。

さらに、「長期的に見たときに金正恩氏の軍部制御の成功可否は、経済にかかっている。対北朝鮮心理戦は、韓国が発展した姿などを見せることも主な手段となりうるが、空腹と物資不足に悩まされている北朝鮮軍に、最も原始的な欲求を刺激する内容を中心に発掘することが効果的であること」と提言した。