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健康異常説に悩まされている金正日が4日、北朝鮮が抑留した女性記者2人の釈放のために訪朝したビル・クリントン元米大統領に会い、自身の健在ぶりを誇示した。

金正日はこの日、クリントン元大統領とペッカ院迎賓館で面談して、その後、国防委員会の主催で開かれた晩餐会にも参加した。金正日はクリントン元大統領と面談した直後に、女性記者に対する特別赦免命令を下して、クリントン元大統領は5日朝、記者たちと一緒に平壌を発った。

訪朝はたった1泊という日程だったが、金正日はクリントン元大統領との面談を活用して、自身の健在を国際社会に誇示するという効果をおさめた。

朝鮮中央通信など北朝鮮の宣伝媒体も、クリントン元大統領の平壌到着と金正日との面談の消息を異例に迅速に報じた。また、クリントン元大統領がオバマ大統領の親書を伝達して、両国間の「共同の関心事に対して真摯な談話と幅広い意見交換」を行ったと伝え、米朝間の友好的な雰囲気の醸成を強調した。

だが、メディアを通じて公開された写真を見ると、金正日が明るい表情を見せる一方、穏やかな印象で有名だったクリントン元大統領は一貫して無撫?セ。

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金正日は面会場で終始明るい表情を見せほほ笑み、右手をあげて話すなど、活動的な姿まで見せたが、クリントン元大統領は空港に降りた時から金正日と一緒に写真を撮るまで、固い撫?セった。2人が握手している姿も公開されなかった。

これについて、クリントン元大統領が今回の訪朝は、北朝間の関係改善やその他の外交的なものではなく、抑留されていた女性記者の釈放のための事務的な訪朝だという点を確認するために、わざと硬い表情に一貫したのではないかという分析も出ている。

ただ、5日に平壌の飛行場から出国した時は明るく笑い、花を渡す学生と一言二言話を交わす余裕も見られた。

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金正日は、クリントン元大統領との面会を国際社会に公開して、去年から続いている自身の健康異常説を抑える効果を狙ったのかも知れない。金正日は去年8月に脳卒中で倒れた後、統治能力に問題があるのではないかという疑惑を受けてきた。最近、体や顔が非常にやつれている姿も公開されて、「あと1年しか暮らすことができないだろう」という主張まで出た。

だが、今回肉眼で確認された金正日の姿は、髪の毛が薄くなり、体重が減ったこと以外には、特別な身体の変化を見つけることができなかった。特に、クリントン元大統領に直接会って「共同の関心事について」長時間対話を交わし、統治に異常がないことを対内外に誇示したと思われる。

実際に、最近公開された金正日の公開視察の写真は、北朝鮮によって捏造されたものだという疑惑が絶えなかったため、今回公開された金正日の姿が持つ効果は大きい。特に、アメリカ政府や韓国政府が金正日の死亡を前提に、急変事態に対する議論を本格的に行っている時点で、これを警戒するための動きとも見られる。

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これについて国策機関のある専門家は、「金正日の健康と精神状態が(統治できるほど)正常でなければ、今回の面談は実現しなかっただろう」と言い、「北朝鮮は今回の面談を通じて金正日の健康異常説を鎮めて、北朝鮮の体制の安定を迂迴的に誇示しようとしたのだろう」と分析した。

一方で、クリントン元大統領の歓迎晩餐会を、今年4月の憲法改定で権限と立場が大幅に強化された国防委員会が主催したという点も注目される。この日の晩餐会には党-政-軍の最高位の幹部が参加し、北朝鮮がクリントン元大統領の訪朝に大きな期待をかけていることも伺えた。