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警察や行政は住民や地域の安全を守るのが本来の役割だ。しかし、北朝鮮の保安署(警察)などは、その本分を忘れ反政府的な落書きの調査などの住民の締め付けに躍起になっており、住民から怒りの声が上がっていると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、清津(チョンジン)市水南(スナム)区域を流れる輸城川(スソンチョン)の堤防で、親子と思われる2人の遺体が発見されたが、放置されているという。また、昨年12月にも餓死または凍死したと思われる8人の遺体が発見されたが、当局は身元の確認もせず、すぐに遺体を埋葬したという。

輸城川の周辺には家を失ったコチェビたちが住み着いており、ビニールテントを張って暮らしている。当局はテントを撤去してコチェビを追い払ったが、また元の場所に戻ってきてテントを張って暮らしている。昼間は市場をうろつくなどして、川の周辺にはいないので、いくら取り締まってもまたすぐに戻ってきてしまう。

こうした事は前から起きていたが、当局は遺体を埋葬するだけで、捜査も身元の確認も全くしようとず、住民からは非難の声が上がっていた。

一方、反政府的な動きに対する捜査には一所懸命だ。

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別の情報筋によると、当局は住民を対象に「筆跡」の調査を行っている。その理由を当局は明かそうとしないが、金正恩氏を非難する落書きが見つかったようだ。

調査の方法は、ある日の労働新聞の記事を指定し、それをA4の用紙2枚に書き起こさせている。調査対象には子どもも含まれている。発覚を恐れて落書きを子どもに代筆させた可能性があるからだ。

理由を明らかにせず行われた筆跡調査により、地域社会では落書きの内容を巡り「金正恩氏の学力、性格、出身成分に関するもの」「世襲批判」「体制の危機」などと様々ま噂が飛び交い、住民を不安に陥れているという。

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情報筋は「金正恩氏がいくら『人民大衆中心』などと言っても、住民の命に関わる事件をほったらかしにして、反政府的な落書きの捜査ばかりやっているのを見て、住民たちは怒っている」と伝えた。