実際のところ、彼が問われている罪のほとんどは彼の祖父(金日成)と父親(金正日)によって重ねられたものだ。彼らは政敵や反対派を血の粛清で葬り去ることによって、あるいは政治犯収容所に閉じ込めることによって君臨してきた。

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こうした歴史は、正恩氏にとっては「負の遺産」そのものだ。まったくとんでもないものを押し付けられたものである。

とはいえ、もはや正恩氏にも罪なしとは言えない。彼が最高指導者となって以降も、幹部や一般国民の公開処刑は行われており、政治犯収容所の運営も続けられている。

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一般国民が置かれた人権状況も深刻だ。

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そして、正恩氏が核開発やミサイル発射を続ける裏にも、間違いなく人権問題が存在する。

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