人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮の崩壊に備えるためにアメリカが中国に話し合いを求めたが、中国が断ったとAP通信が2日に報じた。

同通信は外交消息筋や中国の学界の著名人の話を引用して、「アメリカは先月、国務省のジェイムズ・スタインバーグ副長官が北京を訪問したのをはじめとし、何度も中国の政府高官と面談して北朝鮮の急変事態に関する会談を提案したが全て断られた」と伝えた。

また、「最近ミサイル発射や核実験、金正日の健康、26歳の若い後継者などで朝鮮半島が不安定になっている。アメリカは北朝鮮の崩壊に備えて中国と話し合いたかったようだが、中国は北朝鮮と接している北東地域が不安定になることを恐れている」と指摘した。

一方で通信は、「中国政府の関係者は今後もアメリカと共に北朝鮮に関して建設的に働くと話した」とも伝えた。

同通信は、「中国は金正日以後の未来について米中が話し合ったことを北朝鮮が知ってしまうと、今もコントロールが難しいのにさらに北朝鮮をコントロールすることが難しくなることを懸念している。また、中国の指導者らは金正日政権崩壊後、韓国が朝鮮半島を統一したら民主主義と米軍が自国と国境を接するようになるため、恐れている。それよりは北朝鮮を緩衝地域として残しておいた方がよいと考えている」と分析した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北京の人民大学のチン・カンロン教授は、「北朝鮮の未来についてアメリカと対話することも急がれるが、おそらく北朝鮮は我々が自分たちの未来を決めることに抵抗するだろう。中国政府にもアメリカに対する不信感がまだある」と話した。

クイ・インジュイ元北京大学教授は、「金正日に腹を立てていない人はいないだろう。だがアメリカや中国、そして国際社会に何ができるのか」と語った。

クイ教授はまた、「北朝鮮が3代世襲に失敗したとしても、崩壊や統一よりも中国に頼る軍部が政権を握る可能性が高い。彼らにはアメリカを相手にする政治的な力がないため、中国に頼るしかない」と予想した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

アメリカはオバマ政権発足後、北朝鮮の崩壊とそれに関する様々な事態について議論し、実際に状況に備えようとしていると思われる。

クリントン国務長官は2月に韓国を訪問した際に、北朝鮮の後継者問題と、それによる北朝鮮体制の危機について初めて言及した。また、国防省と国務省の高官も相次いで北朝鮮の急変事態に関する対策を準備していると公の場で話している。

アメリカ太平洋司令部のティモシー・キーティング司令官も先月22日に、北朝鮮の金正日の死亡と3代世襲の過程で、不安定な状況が発生する可能性に備えた様々な計画があると明かしている。