北朝鮮が2.13合意による初期措置を履行せず、アメリカ国内でライス-ヒル対北交渉ラインを批判する声が高まっている。2.13合意に対する評価切下げの雰囲気も広まっている。
ワシントンポスト紙は8日の社説で、2.13以後、60日以内に核の原子炉を閉鎖することで合意したが、84日が過ぎた今も全く履行していないと批判した。北朝鮮はアメリカから金融上の利益だけ得て、義務の履行には関心がないということだ。
またブッシュ政権は、北朝鮮のこうした態度にもかかわらず、一貫して沈黙し、北朝鮮が結局は合意事項を履行するはずだという期待だけ持っていると指摘した。北朝鮮が原子炉さえ閉鎖すれば、なんでも与えることができるというのが、政権の官吏の視覚だと皮肉った。
ニューヨークタイムズもコラムを通じて、北朝鮮がこらえ性のある人を怒らせるように、忍耐心を試していると述べた。
コラムは“初期措置以後、次の段階は、核の廃棄及び非核化という窮極の目的のための、すべての核施設の不能化措置だが、合意には不能化や廃棄、非核化が何を意味するのか具体的な内容もない”と、合意の曖昧さを指摘している。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面これは北朝鮮が過去の合意文を自己流に解釈して時間を引き伸ばしたり、曖昧さを維持する戦略を使ってきたために出た指摘だ。コラムは、アメリカの前エネルギー省諮問官、ジョン・ウルフスタールの発言を引用、“我々が北朝鮮により多くの要求をするほど、その対価は高くなるだろう”と述べた。
USニュース&ワールドレポートもこの日の最新号で、“ライスとヒルは、ブッシュ大統領を説得、北朝鮮との直接対話の禁止という障壁を崩して、北朝鮮の核放棄のために金融制裁の解除などのインセンティブを提供することにしたが、北朝鮮が約束を破り、’国務省がブッシュ政権の1期に立てた原則を放棄した”という批判を受けていると付け加えた。
ネオコンの非難もまた激しくなっている。ジョン・ボルトン前国連大使は、”(ライスが導く)国務省は2.13合意を壊さないでしっかり保存しようとする態度で一貫している”と述べ、”ブッシュ大統領は北朝鮮に対する追加制裁に言及して、’忍耐に限界がある’と警告したが、内心そわそわした状況であるかも知れない”と憂慮した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面最近アメリカを訪問したパク・ジン議員は9日、アメリカによる北朝鮮の核の処理の目標は、事実上非核化に焦点が合わされているという訪米の結果を発表した。パク議員の発浮ェ事実に近いとしたら、これは日本を含めた北朝鮮の核の当事国の反発をもたらす可能性もある。
パク議員は“アメリカは北朝鮮の核の廃棄という原則にもかかわらず、事実上、北朝鮮を核保有国と認めているというのが、専門家らの共通した見解”と語った。すなわち、北朝鮮が数個の粗雑な核兵器を保有するレベルで、増産や拡散を阻もうとする政策に切り替えたという指摘だ。
北朝鮮との交渉を通じて、北朝鮮の核の廃棄を進展させるというライス-ヒルラインが、事実上北朝鮮の核を容認する方向に向かう場合、北朝鮮に対する不信が大きいアメリカでも少なくない反発が予想される。特に、現在のような北朝鮮の不真面目な態度は、アメリカ国務省のアキレス腱になる可能性がある。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面ヒル次官補が去る4日、ジョンスホプキンス大学院主催の韓米関係の演説で、”2.13合意が年内に履行されなければ、私はこの地位にいないかも知れない”と言い、現在の北朝鮮の核の告}を、北朝鮮が左右していることを強く示唆した。