北朝鮮軍の総兵力は120万人とされており、米韓軍(約68万人)よりも圧倒的に多い。しかし、長引く経済難のため、末端兵士の中から栄養失調が続出。その結果、中朝国境地帯では、飢えた兵士たちの略奪行為や脱北、そして殺傷事件が後を絶たない。事件をめぐっては、北朝鮮当局が多数の逮捕者ならびに兵士を銃殺刑に処した。
(参考記事:北朝鮮、国境警備隊員40人以上が逮捕…既に3人は銃殺)また、今の時期(毎年12月から翌年3月末まで)は、酷寒のなかで冬季訓練を行う。厳しい寒さに加えて空腹に耐えかねた兵士らは、北朝鮮国内だけでなく、中国側に越境して略奪を働くケースも多い。
(参考記事:冬季訓練は略奪戦争…「軍人、住民に暴行殺害も」)一般的に、北朝鮮において軍は優遇されていると思われているが、実はそうではない。