2014年には862人の難民申請があったが、認められたのはわずか2人、昨年は86人に対して、認められたのは2件に留まった。
カナダは2011年に110人、2012年に230人の脱北者に難民申請を与えていたが、2012年12月に関連法規が改定され、脱北後に韓国に一度は定着したものの、カナダに再移民するために難民申請する脱北者に対する調査を強化したことで、受け入れ数が急激に減少した。
カナダの人権団体は、そのような状況に対処するため、カナダ政府が東南アジアで脱北者の難民審査を行い、難民資格を与えることを要求し続けている。難民政策で柔軟な姿勢を示しているリベラル派のトルドー政権が、今後脱北者に対していかなる政策を取るか注目されている。
ちなみに日本には現在、日本で生まれ育ち、60年代の帰国運動で北朝鮮に渡航した元在日朝鮮人やその日本人妻、家族など約200人の脱北者が暮らしている。