ソウル大のイ・ヨンフン教授は、“北朝鮮は今年、自由主義勢力の執権を阻止するために、韓国の政治に深く介入するはずであり、その結果、予測できない政治的混乱がもたらされる可能性がある”と語った。
教授は4日、国家非常対策協議会(議長金尚哲)の‘2007年の朝鮮半島を見る歴史的視点’ 主題の新年シンポジウムでこのように言い、“大統領選挙の過程が流動的な今年の状況は、北朝鮮の支配者に賭けを敢行する良い機会をあたえるだろう”と推測した。
また、“北朝鮮は核の完全な保有のために必要な、追加核実験にためらわない可能性もある”と付け加えた。
教授は、“韓国の大統領選挙の結果は、’アメリカと日本が北朝鮮の核放棄をどれだけ待つか’を決める最大変数になる”と語った。
更に、“韓国の有権者が自由主義政治勢力を選択したら、それこそ北朝鮮の首領体制の立場としては、アメリカの軍事力以上に恐ろしい脅威になるはず”と言い、“(自由主義勢力が大統領選挙に勝利したら) 北朝鮮の首領体制の解体は早いうちに不可避になる”と語った。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面これに対し、“北朝鮮は既に自由主義勢力の執権を阻止するために韓国政治に介入すると公言した”とし、“これに対立する韓国の政治の選択は、自由主義の戦闘的実践以外には何もない”と強調した。
教授は、“北朝鮮の野蛮的首領体制を正面から批判することで、大衆の政治的支持を獲得しようとする勇気ある政治家が現われなければならない”と言った。
シンポジウムに参加したカン・インドク前統一省長官は、“1日に発表した北朝鮮の新年の辞(新年共同社説)を聞いて、北朝鮮が今年核実験と大統領選挙を前提とし、どのような脅迫をして来るか考えざるを得なかった”と語り、“北朝鮮は今年、おびただしい災いをもたらす”と話した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面イ・ジュヨン建国大史学科教授は、“大統領選挙で‘衛正斥邪’的な政治家に政権が渡らないように、‘右派大連合’の誕生が必要だ”と主張した。
イ教授は“右派大連合の中心軸になる可能性の大きいハンナラ党は、より多くの票を得るために右派の軌道を脱する可能性がある”とし、“理念が鮮明な性格を持つ右派組職や第3党が、ハンナラ党を支援しなければならない”と意見を出した。
ユ・ヨンイク延世大教授も、“国民が金大中・盧武鉉政権を経験して、経済的・政治的教訓を得たといっても、大統領選挙で自由主義勢力を選択するかは未知数”と言いつつ、“国民の選択を助ける緩い連合体を形成しなければならない”と主張した。