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しかし、1戸あたり使えるのは電球1つだけだ。電気検閲隊が家々を訪問し、電気の「使いすぎ」はないかチェックしている。もし炊飯器や電熱器の使用が摘発されれば、10万北朝鮮ウォン(約1500円、コメ20キロ相当)以上の罰金を取られる。

まがりなりにも一般家庭に電気が供給されるようになったのは、発電所の稼働率が上がったからだ。

別の情報筋によると、先鋒と清津の発電所は昨年補修工事を行ったおかげで、発電量が増加したとのことだ。先鋒は1970年代後半、清津は1980年代初めにソ連の援助で建設され、冬季には地域の電力の半分を賄ってきた。ところが、施設が老朽化し、電力需要が満たせない状況となっていた。

これら火力発電所では、1日に900トンの石炭が必要だが、現在350トンしか確保できていない。その穴を埋めるために、勝利化学工場で発生する「原油のカス」を混ぜているという。