「解決の糸口がつかめない」

「反応がないじゃないか」

開城工業団地に拘束されている韓国人ユ氏の解放に対する、韓国政府関係者たちの反応だ。

開城工業団地の現代アサンの勤労者、ユ氏が北朝鮮に拘束されてから4ヶ月過ぎた。だが、ユ氏がいつ解放されるのか、先が見えない状況だ。

ユ氏は3月3日に北朝鮮の体制を非難して、脱北策動を企てた疑いで北朝鮮当局によって逮捕され、取り調べを受けている。29日現在まで122日間、外部との接触も遮断されている。面談も許可されていないため、健康状態など最低限の身辺の安全も確認できていない。

韓国政府も開城工業団地と関連する北朝鮮との接触で、ユ氏との面談と早期解放を求めたが、北朝鮮は「議題外の問題」と主張して、これといった対応をしなかった。交渉のスケジュールも決めず、北朝鮮との対話が終わり、ユ氏の問題はますます解決の糸口がつかめなくなっている。

北朝鮮が自分勝手に振る舞い、韓国政府もユ氏の問題の解決に悩まされている。だが、ユ氏の拘束期間が長期化するにつれ、韓国国内外の人権団体の、人道主義に基づく関心は高まった。

(社)北韓人権市民連合がユ氏の解放のために大々的な国民キャンペーンを行っている。国際アムネスティも先月26日に声明文を発表して、全世界の会員が北朝鮮当局にユ氏の解放を求める請願書を送るよう呼びかけている。

北朝鮮専門家らは現在、韓国に対する北朝鮮の攻勢が収まらないため、当分の間解決策を見出すことは難しいと予想している。

特に、長距離ロケットの発射や核実験などを行い、国際社会から強力な制裁を受けている北朝鮮が、アメリカの女性記者の問題と一緒に有効に利用することができるユ氏の問題を、対価ももらわずに諦めることはないという意見が出ている。

したがって、米朝関係の進み具合によってユ氏の問題が解決される可能性はあるだろう。ただしアメリカが、北朝鮮による対話の打診を断ったため、米朝関係が進展してもどれだけ解決するか嵐fを許さない。

国際社会から孤立していく北朝鮮も、しばらくは制裁を解除するカギを握っているアメリカとの交渉に集中する可能性が高い。そのため、ユ氏の問題をはじめとする南北関係は、優先順位からはずされる可能性が高い。

最近、韓国政府が人道支援の分野で柔軟性を見せているにもかかわらず、韓国に対する攻勢を続けていることや、29日に訪朝を嵐閧オていた、ハンナラ党のチョン・イファ議員らが参加する我が民族助け合いキャンペーンに招待状を送らなかったことから、北朝鮮は南北関係を棚上げしているとも見られる。

高麗大学のユ・ホヨル教授は、「アメリカの女性記者の問題で米朝が交渉したら、それがユ氏の問題の解決の基準になる。北朝鮮はアメリカとの交渉を終えた後、ユ氏の問題に乗り出すだろう」と予想した。

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