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このように、なにかと理由をつけて学校から運営費という名の金品を要求される。捻出できなければ、金持ちのクラスメート、教師から露骨にいじめられることもある。こうしたことに嫌気をさして自主退学、もしくは不登校になる子供たちが増えているのだ。

一方、一方、教師たちの待遇も悲惨で、家庭教師のアルバイト私塾を開いて生計を立てるケースも多い。そしてこのことが、公教育崩壊の危機にもつながっている。

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こうした状況は90年代末の大飢饉「苦難の行軍」の頃から始まった。ある脱北者は「食糧難や、学校からの金品要求に応じられず、1クラス50人のうち35人が学校に出てこなくなった」と語るぐらいだ。学級崩壊どころではない。

一方、教育現場では希望を持たせる新しい風も吹きつつある。