北朝鮮の金正恩第1書記の叔母で、約2年前に処刑された張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長の妻でもある金慶喜(キム・ギョンヒ)氏が、2014年3月の最高人民会議代議員選挙で再選されていなかったことが確認されたと、ラヂオプレス(RP)が伝えている。
金慶喜氏は故金正日総書記の妹で、党の要職などを歴任してきたが、張氏が処刑される直前の2013年9月から公式に動静が確認されていない.
2014年の選挙の当選者名簿には金慶喜氏と同じ発音の名前が含まれていたが、同姓同名の別人の可能性が指摘されていた。RPによると、朝鮮中央テレビが今月17日に放送した番組に、金慶喜氏ではない別の女性がこの名前で代議員の肩書で出演していたという。
米国のCNNは昨年5月、北朝鮮元高級幹部の脱北者の証言として金慶喜氏が「毒殺された」と報道したが、デイリーNKの平壌内部情報筋は、この情報を否定している。