さらに国境地域では、中朝警備が強化されたために、商売や生活にも影響が出ていることにも不満の声が大きい。
一方、あまり気にしない人もいる。中国の貿易業者からは「今回の核実験でダメージはないのか」と聞かれるが、商人は「前の核実験に対する経済制裁でもさほどダメージはなかったから今回も大丈夫だろう」と、それほど気にしていない様子だという。
商人も庶民も「核兵器でおまんまは食えない」ということを確実に認識している。幹部たちは連日開かれる政治講演会で「わが国もついに核強国になった」と豪語しているが、それを鵜呑みにする住民は少数で、そう言っている幹部ですらお上のプロパガンダを信じているとは思えないというのが現地の状況だ。