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北朝鮮のガソリン価格は、国際的な原油価格とは必ずしも連動せず、国内の需要と供給により変動するという独特の特徴を持っている。例えば、原油価格が下がっていても、中国やロシアからの輸入量や中央からの供給量が減れば、国内でのガソリン価格は上昇すると言った具合だ。

ここ最近のガソリン価格は下落傾向にあり、その裏には朝鮮独自の理由があると米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

ガソリン価格は2014年1月にはガソリン1リットルが中国人民元で11元(約196円)、ディーゼル油が6.5元(約116円)だった。それが2015年1月には6.5元、5元(約107円)まで下がった。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋によると、今年1月15日の清津(チョンジン)市の水南(スナム)市場でのガソリン価格は3元(約53円)、ディーゼル油は2.2元(約40円)。2年でガソリン価格が3分の1以下に下がっている。

ちなみにドバイの原油価格は、2014年1月には1バレル92.19ドルだったものが、現在は30ドル前後と3分の1以下に下がっている。1月8日に全国的に開かれた「群衆大会」以降にガソリンの供給量が増やされて、さらにガソリン価格が急落したという。

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この群衆大会では「水爆実験に成功した勢いで、経済部門でも新たな跳躍を創造しよう」という内容のもので、経済発展に力を入れるためにガソリンの供給量を増やしたものと見られる。

つまり、国際的な原油価格の急落よりワンテンポ遅れた形で北朝鮮国内のガソリン価格の影響を影響を与えたのだ。

しかし、中央が今後突然供給量を減らす可能性もあるため、ガソリンの安値が今後も続くかはわからない状況だという。

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ちなみに、清津より恵山の方がガソリン価格が高い理由について情報筋は、海に面した地域はガソリンを大量に消費する水産事業所があるため、ガソリンの供給が元々多いことを挙げた。