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今月6日の核実験以降、北朝鮮当局は中朝国境地帯での警備体制を強化し、脱北や中国との違法通話に対する徹底的な取り締まりをはじめた。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)とデイリーNK内部情報筋によると、「不法渡河と電話通話を徹底的に遮断することについての中央党の指示文」が下された。それに伴い、道の保衛部(秘密警察)、人民保安局(警察)、国境警備隊の合同作戦が開始された。

国境地域では「3線警備」が実施され、国境付近に三重の警戒態勢が敷かれている。第1線には国境警備隊、第2線には保安員、第3線には工場、協同農場、労農赤衛隊が配置されている。

これに伴い、咸鏡北道の穏城(オンソン)、茂山(ムサン)には、検問所が新たに設置され、日暮れ頃から、人の行き来を監視している。引っかかれば保安署(警察署)に連行され、取り調べを受ける。

列車の乗客に対する検問が強化されている。国境地帯に向かう平羅(ピョンラ)線の厚倉(フチャン)駅、咸北(ハムブク)線の古茂山(コムサン)駅では、列車が1時間も停められて、検問が行われる。係員は乗客に対して暴言を吐きつつ検査を行い、ポケットの中まで探るので、乗客の間で不満が高まっている。

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一方、携帯電話を使った中国との通話に対しては、保衛部が強力な妨害電波を発射しているため、携帯電話が通じなくなっている。これは、中国に電話をかけてから川を渡って脱北することが多いためだ。

中国側でも国境警備が強化されている。警備車両や軍用犬を連れた警備兵が頻繁に行き交っているため、非常に殺伐とした雰囲気になっているという。