内容は「北に来れば賞金が185億ウォン(今の通貨価値で約17億9200万円)もらえる」「教育はタダ、仕事もマンションもタダでもらえて留学までできる」といったものから「金日成主席は永遠に我々と共にいらっしゃる」と言った個人崇拝に関するものまで、質も内容も種類も様々だった。
今からすると馬鹿げた内容に思えるが、韓国より北朝鮮の方が経済的に豊かだった70年代までは、それなりに効果があったようで、実際に北朝鮮に亡命した人もいた。
90年代まではソウル市内の公園や山、ソウル近郊の田畑に落ちているビラを見かけることはよくあったが、90年代後半の大飢饉「苦難の行軍」の頃から、見かけなくなった。ビラを印刷をする余裕さえなくなったようだ。
北朝鮮軍は2013年の年末頃に、ソウルから西に200キロ以上離れた韓国のペンニョン島に向けてビラを撒いたことはあったが、今回のような大量散布は異例のことだ。