韓国側もこうした事情を理解しているのか、むやみやたらに金正恩氏への批判を行わず、硬軟取り混ぜたコンテンツとなっているようだ。
(参考記事:韓国軍が再開した「対北朝鮮放送」…硬軟取り混ぜたコンテンツ)実際のところ、北朝鮮の新しい世代は、金正恩氏の「恩恵」として支給される学校制服について「ダサい。人間の価値が下がる」などと、無慈悲にこき下ろすほど、権威を鼻にもかけないわけだから、あえて個人攻撃をする必要もないかもしれない
(参考記事:金正恩センスの制服「ダサ過ぎ、人間の価値下げる」と北朝鮮の高校生)ただし放送は、昼は10キロ、夜は24キロ先まで聞こえると伝えられるが、実際にどれくらいの範囲に聞こえているかは、今のところわかっていない。また、あくまでも軍事境界線付近での放送であり、限定的にならざるをえない。
(参考記事:韓国軍、民間人への被害を恐れ「対北朝鮮拡声器放送」は控えめ)対北朝鮮拡声器放送によって、すぐさま北朝鮮体制が劇的に変化することはない。それでも、北朝鮮側は反発してくるだろう。