咸鏡北道(ハムギョンブクト)の別の情報筋によると、中央でキャンディの配給を決めたとしても、国営工場の生産量は限られているため、要求された量を確保するのは無理だ。そこで各地方政府は、個人業者にキャンディの製造を依頼して、物量を確保する。
情報筋は「庶民の暮らしの実情や市場の現実を全く理解していない当局の愚策」だと激しく非難した。
しかし、このような現実に即していない措置は、数週間から数カ月後に有耶無耶になってしまうのがいつものパターンだ。例えば、「外国産タバコ禁止令」「海産物輸出禁止令」「日本車廃車命令」さらには「金正恩氏のマネ禁止令」など去年1年間だけ見ても、命令が有耶無耶になったケースは枚挙に暇がない。
このような命令の乱発は、金正恩氏の指導力への疑問を高め、忠誠心の低下を招くだけだ。