今回の「個人製造キャンディ販売禁止令」は、多くの人に悪影響を与えている。
製造、販売していた商人の生計は苦しくなり、頭を抱えている。また、子を持つ親たちは「子どもに飴玉一つすら買い与えられない」と憤慨している。中国製品の販売禁止令が下されたために、キャンディが市場から消えてしまったからだ。
国営工場製のキャンディは生産量、流通量とも少なく入手が困難だ。仮に販売されていたとしても割高だ。一方、個人が製造するキャンディは安くて量や種類も豊富で、市場で売られているほとんどが個人業者のものだった。また、材料の調達も容易で、高度な技術がなくても簡単に作れる。
「庶民が作ったものも、『元帥様(金正恩氏)からの子どもたちへのプレゼント』と称して配給される国営工場製のものも、質は同じ」(情報筋)だという。
ところが、この「元帥様からのプレゼント」、全部が全部国営工場で作られたものではないというのだ。