ユ・ミョンファン(柳明桓)外交通商部長官が、訪韓中のカート・キャンベル米国防省東アジア太平洋次官補が北朝鮮の核問題の解決案として「包括的なパッケージ戦略」を提示したことについて、「タイムラインを決めて、私たちが望むものと北朝鮮が望むものが同時に達成できるような措置を取ること」と20日に説明した。
ユ長官はこの日、国会の外交通商統一委員会の全体会議に出席し、キャンベル次官補の発言について追加の説明を求めたハンナラ党のイ・チュンシク議員の質問にこのように答えた。
続けて、「具体的に変わることはないが、既存の6ヶ国協議の段階的接近、すなわち『行動対行動』の原則は時間が多くかかるうえ可逆的で、北朝鮮が(非核化措置を)再び現状復帰するかもしれないという問題意識からこのような国zが出てきた」という点を追加で説明した。
21日から23日にかけて開かれるASEAN地域フォーラム(ARF)のテーマについては、「ARFはアジア地域の安保の問題を包括的に論議する場であり、国連安保理の対北制裁1874号の履行案も議論されるだろう」と述べ、「韓国とアメリカの両者の協議を通じて、北朝鮮の国連安保理の履行に関する問題を十分に議論することになるだろう」と明らかにした。
ARFで5者協議が推進されるかどうかについては、「その点については関係国との間で論議中だが、今回行うのは難しいと思われる」として、「中国が慎重を期しているから」と述べた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面だが、「中国も北朝鮮の核とミサイルにはっきりと反対し、国連安保理の制裁にも参加して、(対北制裁が)満場一致で決まった」と言い、中国が北朝鮮の非核化を追求するという大きな目標に向けて、国際社会と今後も協力して体制を構築して行くことを強調した。
青瓦台はこの日、5者会談と関連して「北朝鮮を除いた6ヶ国協議の参加国どうしで、北朝鮮の核問題について実質的な論議が行われているので、5者協議が進んでいると判断できる」と明らかにした。
一方でラジオ・フリー・アジア(RFA)は、アメリカが今回のARFを、北朝鮮を除く6ヶ国協議関連国による事実上の5者協議体として活用する計画だと、アメリカ国防省の高位官吏の言葉を引用して報道した。