「『行けるものならどこへでも行きたい』と暗に脱北をほのめかす幹部すらいる」
北朝鮮幹部のこうしたホンネが噴出する裏には、統制と締め付けが厳しいだけでなく、金正恩第1書記が幹部たちを無慈悲な粛清し、処刑していることがある。
昨年5月、金正恩氏は、側近の玄永哲元人民武力相を、大口径の高射砲で文字通り「ミンチ」にして処刑。これが世界的ニュースとなったのだ。また、昨年10月に行われた公開処刑については、その場面が衛星画像で確認されている。
(参考記事:玄永哲氏の銃殺で使用の「高射砲」、人体が跡形もなく吹き飛び…)(参考記事:北朝鮮の公開処刑、衛星写真で確認)
金正恩氏の恐怖政治によって、北朝鮮指導層では上へ行けば行くほど、萎縮し、何も言えない空気が漂っているのだ。