それでも、そもそも「人権」の概念すら教えられていない彼女らは、激しい事件侵害に遭っても告発する言葉すら持てずにきたという。
(参考記事:美貌の女性の歯を抜いて…崔龍海の極悪性スキャンダル)(参考記事:脱北女性、北朝鮮軍隊内の性的暴力を暴露「人権侵害と気づかない」)
不利益を被っているのは、一般家庭でも同様である。夫は職場に出勤する義務があるが、給料はコメ1キロを買えるか買えないかぐらいの少額だ。とても生計を維持できないため、女性たちは市場で商いに励み、一家の大黒柱として薄給の夫と家族を養う。それにもかかわらず、夫の方は、大して働きもせず、家ではタバコをふかしながらゴロゴロする。酒を飲んではくだをまく――そんなケースが少なくないのだ。
しかし、少なくとも意識の面では、北朝鮮の女性らは変わりつつあるのではないかと思う。